2歳2ヵ月の頃 難聴児2歳児の集まり開始!聾学校幼稚部の見学会も!メリットデメリットを考察

難聴児育児記録

先天性の感音性高度難聴で生まれてきた次女とまちゃんの育児記録です。

今回は2歳2ヵ月の頃の出来事についてお話します。

主な出来事は

  • 難聴児2歳児の集まり開始
  • 聾学校幼稚部の見学会に参加

です。

他の時期についてはこちらの【難聴児育児記録】一覧からご覧ください。

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難聴児2歳児の集まりについて

2月で2歳を迎えたとまちゃんは、4月からは難聴児2歳児の集まりに参加することになりました。

こちらも1歳児の集まりと同様に聾学校で開かれています。

部屋も1歳児の集まりと同じですが、2歳児の集まりは回数が増えて週2回あります。

私
ゆみ

聾学校は家から車で1時間のところにあるので、週に2回集まりに参加するのはそこそこ大変です(;^_^A

 

1日のスケジュールは以下のとおりです。

  • 10:00~
    名前はり・シールはり・親子あそび
    お部屋に着くとまず、自分の名前が書かれた場所に鞄をかけます。
    そして、黒板に貼られた名前カードの中から自分の名前を選び、「しゅっせき」の欄に貼り付けます。
    シール帳を持って先生のところへ行きます。
    シールをもらって自分で貼って鞄へお片付けします。
    その後、お部屋にあるおもちゃで遊んで活動が始まる前に環境に慣れさせます
  • 10:30
    おかたづけ
    おかたづけ~、おかたづけ~、さぁさみんなでおかたづけ~♪の歌を手話と声でみんなで歌い、遊んでいたおもちゃをお片付けします。
  • 10:30~
    活動
    【お名前はーい】
    一人ずつ名前を呼んでもらい、返事をして自分の顔写真のついた人型プレートを先生のところへもらいに行くところまでは同じですが、そのプレートを入れる箱が学校の箱と家の箱になっています。
    自分のプレートは学校の箱に入れ、お休みの子のプレートは「〇〇ちゃんはおうちの都合でお休みだからおうちに入れるね」と先生が説明し家の箱へ入れます。

    【お口の形と声の練習】
    「あ」「い」「う」「え」「お」の口の形のプレートを先生が見せて、それぞれの指文字をしながら声を出す練習をします。
    例えば、「あ」の場合、「あ」の口の形のプレートを見ながら、「あ」の指文字をしつつ「あーーーー」と声を出します。

    【いろいろな遊び】
    その日によって違う遊びをします。
    七夕飾りを作ったり、かき氷やジュースを作ったりなど1歳児ではできなかった活動もあります。それ以外にもサーキット遊びやバルーン遊びなど身体を動かす遊びもあります。

  • 11:30~
    お弁当
    みんなでお弁当を食べます。
  • 12:10~
    保護者手話学習会
    聾学校の難聴者の先生に手話を教えてもらいます。
    進行自体も手話なのでかなり鍛えられます。
    子どもたちは他の先生たちがおもちゃで遊んだりして相手をしてくれています。
  • 12:40~
    絵日記 又は 保護者学習会
    「絵日記」は子どもが日常の中で心を動かされた出来事を絵日記として作ったものを発表しあいます。
    「保護者学習会」は1歳児の集まりと同様で難聴に関することを教えてもらったり、先輩ママの話を聞かせてもらったりします。
  • 13:00~
    おかたづけ・紙芝居・今日の手話
    また、おかたづけ~♪の歌を歌っておもちゃをお片付けします。
    手話と声で先生が紙芝居を読んでくれます。
    子どもたちにも分かりやすい簡単な手話を一つみんなでします。
  • 13:20
    さよなら
    お決まりのさよならの歌♪を手話と歌で歌って終わりになります。

1歳児の集まりと比べると色々少しレベルアップしています。
難聴児1歳児の集まりスケジュール

文字や言葉を意識するような活動が増えています。

もう何十年も前から続けられている難聴児の集まりなので、難聴児の成長にすごく適した内容になっていると思います。

私
ゆみ

なかなか家ではこういう取り組みはしてあげられないので、週2回片道1時間かけて通う価値はあります!

指文字とは?
手の形を文字言語(50音)に対応させた視覚言語の一つ
です。
言葉の全てを表す手話はなく、そういう手話で表せない物の名前や人名・地名などを表すために指文字を使います。
例えば私の名前(ゆみ)を表すときは、このように表します。
難聴者に話しかけるときに分からない手話があっても、指文字を覚えていれば言いたいことを伝えることができます。
同じような形の指文字があって少しややこしいですが、私もトイレに一覧表を貼って覚えようと努力しています。

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聾学校幼稚部の見学会に参加して

6月に入ってから聾学校幼稚部の見学会がありました。

来年の4月から3歳児になるとまちゃんには地域の幼稚園・保育園に行くか聾学校の幼稚部へ行くかの2つの選択肢があります。

地域の幼稚園・保育園に行ってくれるほうが親としては楽なのですが、とまちゃんの聴覚障害の重さからいくと聾学校の幼稚部へ通うほうがいいだろうなと思いながら見学会に参加しました。

見学では「おはようのじかん」の様子を見せてもらいました。
「今日は〇月〇日で天気は~です」のような内容を手話と口話で質問して答えさせたりしていました。

4、5人の生徒に対して、先生が3人付いて手話と口話でしっかり話しかけてくれていました。
1人の先生が前に立って授業の進行をして、フォローする形で2人の先生が生徒の側にいて困っている生徒がいたら助けてくれています。

すごく手厚い対応をしてくれているので安心して預けられそうです。

また、地域の幼稚園・保育園では受けられない「発音指導」の時間があり、3歳児の2学期からはことばの習得やかずの概念なども個別の学習時間をとって教えてくれます。

とまちゃんの言葉の発達をみていると、着実に成長してくれてはいます。
ですが、語学力の発達する3~5歳に聾学校幼稚部のような専門的な教育を受けさせてあげないと学力の遅れが出る可能性が高いと思いました。

聾学校幼稚部のメリット・デメリット主観的にまとめるとこんな感じです。

聾学校幼稚部のメリット

  • 少人数に対して複数の先生がみてくれて手厚い
  • 難聴児に適した「発音指導」や個別の学習がある
  • 難聴児の友だちがいる

聾学校幼稚部のデメリット

  • 家から車で1時間かかる
  • 長男に小学1年生から学童に行ってもらわなければならない
  • 手厚い環境で育つので現実の厳しさ(聞こえる人の中で生活する厳しさ)を知らずに育つ

聾学校は家から車で1時間・・・それを毎日送り迎えするのは私です( ゚Д゚)
来年度から長男ぶっくんは小学1年生になるのですが、帰ってくるまでに家に帰ることが難しいので学童に行ってもらわなければいけません。

あと夫が心配している点が現実の厳しさを知らずに育つことです。
確かにずっと聾学校で外の世界を知らずにいたら、いざ社会に出たときに大変な思いをしそうです。

そういった問題を少しでも軽減するために以下のような取り組みがあります。

  • 年に3回の学校間交流(聾学校のある地域の幼稚園と交流する)
  • 年に2回の個人交流(自分の住んでいる地域の幼稚園・保育園と交流する)

これだけで十分とは思いませんが、幼稚部の間はこれでいいかなと私は思います

聾学校幼稚部にいくことにした後、小学校をどうするかの選択を迫られることになります。
我が家では小学校からは地域の学校へ行くことを目指しているので、小学校1年生で現実の厳しさを知ることになるでしょう(;^_^A

このようにデメリットはありますが、メリットのほうが大きいので今のところ聾学校幼稚部を選択するつもりです。

入学願書の受付は1月中旬なので、それまでに気持ちを固めたいと思います。

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まとめ

聾学校幼稚部の見学会に参加して、とまちゃんももうそんなに大きくなったのかぁと感慨深くなりました。

子どもたちの療育や習い事に毎日忙しく動いているので、あっという間に子どもたちが大きくなっていく気がします。

そりゃ自分も年取る訳だ(´Д`)

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